ルールは体で覚えるしかない 不動産登記法の勉強の話【司法書士試験 不動産登記法】
こんばんは。
りーすけです。
当ブログに、以下のコメントを頂きました。(コメント、ありがとうございます!!)
はじめまして。
不動産登記法が苦手です。一通り予備校の基礎講座を受講して択一過去問を解いているのですか、難しくてなかなか正解できません。
りーすけさんは不動産登記法は得意科目でしょうか?
不動産登記法を得意科目にするコツのようなものがあれば、択一、記述別に教えて下さい。
私の経験にもとづき、この疑問について、本記事で回答致します。
私のざっくりした、不動産登記法の択一得点の経歴です。
(以下は、答練、模試の平均の成績です。)
◎不動産登記法 得点歴 (最高点:16問)
2020年3月 10問/16問
↓
2020年4月~7月 12~14問/16問
↓
2020年8月~9月 14~16問/16問
↓
本試験 12問/16問
この質問をされた方の気持ち、実はすごいわかります。
私も3月頃、オートマ過去問を回していたのですが、何回やっても間違えるんです。
そして、模試では、大量の文章を短い時間で処理できず、撃沈。
不動産登記法は勉強してて、面白いなーと思っていたのに、なぜか得点が取れない。
私は、かなりの負けず嫌いで、不動産登記法はなかなか思うようにいかず、記述、択一共に、悔し涙を流した科目です。
しかし、本試験前には、かなりの精度で仕上げ、模試での回答スピードは、16問を20分で解くことができていました。
したがって、本試験まで、私は、不動産登記法は得意科目と自負していました。
しかし、本試験では、リズム良く解くことができず、12問という、あまり良い出来ではありませんでした。
各時期における勉強内容をご紹介します。
2020年3月 10問/16問
インプット
・オートマテキスト 不登法Ⅰ:累計14周(6月~8月に10周、11月~3月に4周)
・オートマテキスト 不登法Ⅱ:累計14周(6月~8月に10周、11月~3月に4周)
アウトプット
・オートマ出るとこ 不登法:累計5周(6月~8月に2周、11月~3月に3周)
・オートマ過去問 不登法Ⅰ:累計5周(11月~3月に5周)
・オートマ過去問 不登法Ⅱ:累計5周(11月~3月に5周)
※別途、2019年度版のオートマ過去問を、8月に2周した記憶あります。
上記の実績は、2020年度版です。
↓
2020年4月~7月 12~14問/16問
インプット
・オートマテキスト 不登法Ⅰ:累計20周(4月~7月に6周)
・オートマテキスト 不登法Ⅱ:累計20周(4月~7月に6周)
アウトプット
・オートマ出るとこ 不登法:累計12周(4月~7月に7周)
・オートマ過去問 不登法Ⅰ:累計12周(4月~7月に7周)
・オートマ過去問 不登法Ⅱ:累計12周(4月~7月に7周)
↓
2020年8月~9月 14~16問/16問
インプット
・オートマテキスト 不登法Ⅰ:累計24周(8月~9月に4周)
・オートマテキスト 不登法Ⅱ:累計25周(8月~9月に5周)
アウトプット
・オートマ出るとこ 不登法:累計14周(8月~9月に2周)
・オートマ過去問 不登法Ⅰ:累計16周(8月~9月に4周)
・オートマ過去問 不登法Ⅱ:累計16周(8月~9月に4周)
↓
本試験 12問/16問
不動産登記法に関しては、出るとこは、微妙だったかなと思います。
オートマテキストと過去問を重視しました。
不動産登記法は、普段の学習の時に、考えないと答えが出ないようでは、全然習得度が低かったんだなと、8月~9月の頃に思いました。
普段の学習で、いつも使っているテキストの速読スピードが1時間で80ページ近くになり、問題集を解く時に、考えなくてもいいレベルに到達したとき、はじめて摸試で14~16問の得点を、スピード感を持って解けるようになりました。
それでも、本試験では、12/16問しか取れなかったので、まだまだ奥が深いんだなと感じています。
コメントを書いた方に、安心して欲しいのは、一通り講義を終えた段階では、不登法で点が取れなくて当然だということです。
特に民法などと違って、イメージもしにくい科目です。
だからこそ、「単純に覚える」という作業が実体法より多いわけですから、時間をかけて、何回もテキストや問題集を回し、体に覚えこませる必要があります。
また、不動産登記法は、大量の先例や条文をただ覚えれば、その分得点力があがる!!という話を聞いたことがあります。
これは、私個人の考えだと否定的です。
なぜなら、午後は結局、軸肢で切っていかないと時間がないからです。
「あ、これ知ってるけど、ちょっと考えさせて!」というスタンスで解くには、時間がほんとに足りません。
「これわかる、〇 or ✖!!、これしらんから、見ない!!」という感じで、素早く肢を選別しないといけません。
したがって、全肢判断は必要ないので、確実に出やすい先例や条文だけを、まるで「自転車を漕ぐ」作業くらいあたりまえに体に覚えこませる方が、正確性もあがり、且つ、時間短縮にも繋がります。
また、知らない肢は知らないとはっきり分かるので、変な肢に時間を取られずに済みます。以外と「知らない肢を知らないとわかる」ことの方が、重要だったりします。
とはいえ、普通の人なら飽きて、そろそろ、他の先例も覚えようかと思うところ、ぐっと我慢して、同じ問題を解き続けることのつらさ。。。。
これに耐えることができるかどうか、、ここが真の勝負かもしれません。
特にオートマ過去問は、全過去問の中から絞った問題集なので、他の予備校の人より、更に絞った範囲をぐるぐる回した感じになります。
それでも、模試や本試験で、それなりに得点できたので、どれだけ「当たり前」の知識を増やすことができたかどうかが、大きいような気がしました。
よって、不動産登記法は、「考えることなく、一瞬で問題が解けるくらい同じ教材を回す」ことが、泥臭いですが、最短の解決策だと、私は思います。
普通の人が飽きて別の先例に手を出すところを、自分は更に突っ込んでやるくらいの勢いが必要だと感じた次第です。
(同じ手続法である商業登記法の方は、ただ何も考えずに回すだけでは点が上がりませんでした。この点ちょっと工夫が必要でしたので、また別記事にします。)
記述の方は、↓を参考ください。
不登法記述「枠ズレ」に涙し、一念発起した話 - 司法書士試験 一発合格へ (hatenablog.com)
「新作問題を多く解く」+「間違いノートを都度更新する」ことで、不動産登記法の枠ズレがほとんどなくなります。
もちろん、オートマ記述式も15周程、回しています。
おすすめの新作問題は、LECさんの精選答練シリーズです。
理由は、問題がオーソドックスであり、奇問が少ない為、無駄なく、適切な実力が身についたと感じたからです。
↓ でご確認ください。
最後にどうでもいいですが、大学生の時、飲み会でコールが流行っていました。
ゲームで負けたら、皆のあおりのもと、一気飲みするという、やつです。
ばかな私は、奮ってやってました。笑
べろべろになって、ゲームのルールに反した行動をとってしまい、お酒を飲まされるはめになるのですが、その時のコールが「ルールは体で覚えましょ!!ルールは体で覚えましょ!!」というものです。
今思うと、これは不動産登記法のことを言っているような気がします。知らんけど。
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