司法書士試験  一発合格へ

令和2年度司法書士試験 合格しました。

最初に雑にやると、直前期にケアできない民法の話【司法書士試験 民法】

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こんばんは。

りーすけです。

 

本日、以下のようなコメントを頂きましたので、「民法」について、記事にしたいと思います。

 (コメントしてくれた方、ありがとうございます!)

 

マイナー科目の勉強法についての記事、大変参考になりました。ありがとうございます。
つきましては民法との付き合い方について記事をアップしていただければ嬉しいです。
1000条に及ぶ条文、判例、要件効果覚えることがたくさんありますが、どのように学習して覚えていったのか(語呂合わせとか)教えて下さい。

 

以下、私の経験と主観に基づく話なので、参考になる部分だけ持ち帰って頂ければ幸いです。

(2020年度本試験 民法の成績は、18/20です。占有権と定型約款を落とす。)

 

民法は、受験期間の中でも、勉強歴が長いので、時系列でお話しします。

 

まず、私の勉強期間は、2018年10月~2020年9月です。

 

2018年10月~2019年6月(不登法の授業開始まで)は、ひたすら民法をしました。

民法以外、一切やっておりません。

20ヵ月コースを取っている方ならわかると思いますが、この時期は、授業のペースも遅いし、兼業受験生でも、民法を手厚くできるくらい、時間があります。

 

私は、2019年7月のお試し受験で民法8割の得点率を目指しており、あいまいな条文が出れば、都度趣旨を調べる、必ず六法を引くというように、念入りにケアをしました。

もちろん、1時間単位で調べることはしませんでしたが、15分くらいは、わからない箇所に対して、粘るイメージでしょうか。

(不登法が始まった時期(2019年6月)くらいから、わからない箇所に対しては、5分程度しか粘らないようにしました。)

 

というのも、民法は、初学者であれば、不登法や会社法の授業をやっている間にブランク(私の場合、2019年6月~11月、民法に一切触れなかった。)を生んでしまうので蓄えが必要ですし、何より、ほかの主要科目より、暗記では対応できない部分が多かったからです。

 

民法に関しては、覚えるということは止めて、理解することに徹しないと、すぐに忘却して、全く身にならない気がします。

語呂合わせもあるのですが、一般の先取特権の「きょう、こ、そ、にちよう」くらいしか、使っていません。

ですので、特に民法は、理解を得るためにも、予備校の授業はマストだったと思います。

 

勉強内容としては、2019年7月のお試し本試験までに、オートマテキスト民法3冊を10周ずつ、出るとこ+オートマ過去問2冊をそれぞれ5周ずつ回しました。

 

 

 

結果、2019年度本試験の民法は、16問/20問で、8割でした。

 

そして、2019年6月~11月の忘却期間を経て、2019年11月から民法の勉強を再開しました。

細かい部分は忘却してたのですが、2019年6月までにみっちりやっていたので、回復力がすさまじく、2020年3月時点の伊藤塾プレ模試では、19問/20問という結果でした。

 

以降、民法でおそらく、模試では、15問を下回ったことはなかったと思います。

 

2019年3月以降、模試をやってて、ふと気づいたことがありました。

それは、予備校がBランクと言っていた模試の知識が、オートマには載っていないことが多々あったことです。ごくたまにAランク(模試の評価)も載っていませんでした。

また、他の有名予備校のテキストを直前期に見たときにも衝撃が走りました。

そのテキストには、割と細かめの条文も解説されていたからです。

 

何が言いたいかというと、オートマの必要な知識の凝縮率は、半端ないです。

凝縮されているので、オートマをやり込むと、やった範囲に関しては、曖昧な知識がほとんど生まれません。

私は、時間に余裕がある午前の部の試験で、民法を5肢読まずに、肢の関係で、さっさと解いたりしてました。

オートマ民法は、模試で、些末論点がいくら入っていても、本筋の条文で、問題を解けるようにしてくれます。

本当に必要な条文の選別に対する完成度が高いテキストだと感じています。

そして、わからない条文でも、考えて解けるようになる、重要な考え方が載っています。

 

なので、1000以上の条文を持つ、民法に真っ向勝負するには、オートマ的な、趣旨重視の必要な知識凝縮テキストが必要だと感じています。

 

民法は特に、武器(テキスト)の違いが勝負をわけると感じました。(もちろん、オートマだけが優れていると言い切るわけではないですが、、)

 

 

 

直前期には、民法に対して、真摯さがなくなる時が出てきました。

その時に模試の点数が下がることがあります。

というのは、慣れてくると、字面だけを追って、民法の答えをだそうとしてしまうのです。

そうなると、少しの変化球をくらうと対応できなくなります。

 

私は、勉強したての時(2018年10月~2019年6月)は、「裁判官の立場にたって、利益衡量を考えるべき」という山本先生の教えに従って、一応問題一つ一つに対し、頭の中で、主張する者お互いの言い分を整理しながら、問題を解いたりしていました。

 

この精神が、直前期に消え失せてしまやすくなります。

直前期の焦りが、字面だけを追う勉強方法に向かわせがちです。

 

その時、我に返らせてくれるのが、オートマテキスト民法Ⅰの1ページ~143ページの基本編です。

このページに、利益衡量の極意が書いてます。

この部分は、おそらく、慣れると飛ばし読みされる方もいるかもしれませんが、自戒の意味で読むと効果的で、民法の学習能率に違いが現れます。

 

私は、直前期に模試で民法の点数が下がった時は、このページで自戒し、字面だけ追わず真摯に民法と向き合って、点数を回復させるという、サイクルが何度もありました。

 

 

民法はこだわってやった為か、私は今、試験から3ヵ月弱経っても、民法だけは、最初から最後まで、教科書の内容を思い出せるくらい、強く記憶に残っています。

11月に受けた2020年行政書士試験でも、行政書士に特化した勉強をせず、択一・記述ともに、民法は満点でした。(記述はアガルート添削によるもの)

(一方、同じ主要科目の会社法や不登法は、忘却率が高いです。)

 

 

したがって、まとめると、、

民法は、最後まで暗記でなく、趣旨理解にこだわりつづけた方がよいと思う。

(私の場合は、山本先生による法律趣旨の記述の理解+裁判官の利益衡量の様子のイメージを、オートマ教材掲載の(ごく絞られた)条文に対し行い続けた。)

 

そうすると、テキストの情景が自然と現れるようになりましたし、今でも山本先生の授業中の笑い声や言葉が耳から離れません。笑

 

そして、必ずその景色が現れた肢だけを切っていく、というのが、超直前期の模試や本試験の際の民法の解き方です。

 

 

 

 

あと少し細かいところだと、以下です。

 

・授業の再生速度

民法の授業は、ゆっくり趣旨を確認したかったので、再生速度1.25倍で、わからなければ聞き直しましたが、その他の科目は、1.5倍の再生速度で、一切聞き直しませんでした。

 

・要件効果の意識

要件・効果について、意識したほうがいいのかなーと思ったこともありましたが、山本先生のテキストは自然と、要件と効果の流れが身につくようにできているので、意識づけは不要でした。

 

 

 

民法は、最初に雑にやると、忙しい直前期に取り戻すには、時間の関係上、あまりに地獄すぎるので、注意が必要かもしれません。

 

 

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